実は、施術だけで治る人って、思ってるより少ないです。
こんなこと言うと施術者失格みたいですが、これは正直な実感です。腰や膝の痛みで来てくれた人に鍼を打って、その場ではラクになる。でも1ヶ月後にはまた同じ痛みで戻ってくる。そういうケース、正直たくさん見てきました。
で、あるとき気づいたんです。これ、施術の腕の問題じゃなくて、「治る土台」がそもそも整ってないんじゃないかと。
全部つながってる、という話
体重が適正値をオーバーしていると、腰や膝、下半身の痛みは何度でも再発します。いくら施術で一時的にラクにしても、毎日その重さを支え続けてたら、また同じところに負担が戻ってくる。
姿勢が悪いままだと、肩こりの施術はずっと「その場しのぎ」で終わります。原因(姿勢)を放置したまま結果(こり)だけ何度も揉んでるようなものなので。
血流が悪いと、そもそもどの症状も治りが遅くなります。
そして食事が偏ると、血液の質自体が悪くなる。血流を頑張って良くしても、運ぶ「材料」自体が足りてなかったら意味がない。
体重、姿勢、血流、食事。バラバラに見えて、全部一本の線でつながってます。
「治してもらう体」を目指すんじゃなくて、「自分で治る体」になっておく。
これが今の自分の臨床の軸です。そしてこれは、患者さんに向けての話であると同時に、実は自分自身の話でもあります。
自分がまさにその実験台でした
正直に書きます。自分は以前、太りすぎてました。腰も膝も、施術者のくせにいつまでも治らない。今思えば、原因は明らかに体重でした。
体重を少し落としてから、明らかに変わったことがあります。ぎっくり腰になっても、以前のように寝たきりで身動きが取れないところまでは行かなくなりました。同じ「ぎっくり腰」でも、土台がある状態とない状態では、そのダメージの深さがまるで違うんです。
血液検査の数値も、まだ波はあります。良くなったり戻ったりを繰り返しながら、今も改善を試みてる最中です。全部が完璧に整った状態から発信してるわけじゃなく、今まさに試行錯誤してるところを、そのまま記録していくつもりです。
「元気で長生き」の中身
「自分で治る体」って、言い換えれば「元気で長生きできる体」のことだと思ってます。
痛みが出ても、ちゃんと回復できる。多少の無理をしても、寝たきりまでは落ちない。そういう「戻ってくる力」があるかどうかが、88歳まで現役でいられるかを分ける気がしています。
次回以降で紹介していく「歩くためのトレーニング」も「姿勢改善」も「食事」も、全部この「自分で治る体」の各論です。それぞれ別々の話ではなく、1つの土台づくりとしてつながっていると思って読んでもらえたら嬉しいです。
施術だけに頼らず「治るからだ」そのものを一緒に作っていきたい、という方は、トレーニングや食事も含めたカスタマイズメニューのご相談も受け付けています。